オカリナで低い音のピッチが合わない、鳴らない時にチェックしたいこと
投稿日:2022年9月10日今日は前回の高い音に引き続き、低い音のコツを書いていきたいと思います。
前回の記事はこちら→「オカリナで高い音がかすれて鳴らない時にチェックしたいこと」
低い音の難しいところは息の加減が難しいところですね。
ひとつひとつ、チェックしていきましょう♪
そもそも鳴りにくい
そもそものはなしですが、オカリナはおもってるようにはっきりとした音は鳴りません。
例えば金属でできたフルートですが、フルートもその素材から低音域は出しづらく、大きな音が出にくいと言われています。
さて、オカリナはというと陶器や磁気でできていますが、フルートよりさらに不利です。
たまに、大きな音が欲しいと強く吹いてしまう方も見られますが、それでは音程が上がってしまいます。
なので、吹けないことを落ち込むことはなく、オカリナの楽器の構造だから仕方ないということを、まずは頭に入れておいてくださいね♪
息の量は思っているより少なめ
域の強さでいうと、低い音は高い音とは逆に少なめの息で吹かないと、上ぞりの高い音が出てしまいます。
よくあるのが、「ラを押さえているのにシ♭みたいな音が鳴っている!」みたいな感じですね。
「でも息の量なんて、どう調整すればいいのよ?」と思うと思います。
そういう時は、チューナーがあると便利です。
チューナーは市販のもので2000円くらいで販売されていますが、最近ではスマホアプリなどでも使い勝手のいいチューナーがたくさんあります。
ちなみに私は、メトロノーム機能もついた「Smart Metronorm」というのを使用しております。とても使い勝手がいいです。
チューナーを前において演奏すると、今、なっている音が視覚的に理解できます。
「シ♭」や「B♭」となっていれば、そこから息の量を徐々に落としていって「ラ」とか「A」になったところで、その息の量がちょうどいい量となります。
たぶん、思っているより少なくて、思っているより輪郭のハッキリしない「ラ」になると思いますが、割とこんなもんです。
なお、いい値段のオカリナは、比較的ラの音も綺麗になります。(お金で解決できる方はご検討くださいまし。)
押さえているようで押さえられていないかも
穴に関して言えば、高い音で「指はかぶさらないように!」と言いましたが、こちらは逆に穴に隙間がないようにちゃんと塞がないと音が変になります。
隙間なく抑えるコツはできるだけ指のハラ、中央の部分で穴をふさぐことを意識するといいでしょう。
よく自分では押さえられているつもりでも、外から見ていると「あっ、開いているな」と思うことはよくあります。
また、楽曲の流れの意味で言えば、低い音は楽曲の流れの中でスムーズに動かしにくく、もたついてしまうことも多いです。
できるかぎりサクッと指を動かすには、低い音の場合、指を必要以上に突き出さないようにする訓練も必要です。
オーバーな動きをできるだけ避けて、最小限の動作をとなると、やはり慣れは必要になります。
穴を完全に塞いでいる感覚を身につけるという意味では、実際に吹かずながら練習で習得することもできます。
ちなみに私の先生の話では、テレビとかを見ながら、シとラの小さな穴を「なでなで」と撫でるだけでも練習になるとのことです。
ながら練習だと、昼夜問わずなのでやりやすいですよね!是非、試してみてください!
後は、左手の小指が押さえられていないというケース。
左手の小指は最高音のファまで外さないので、ファを出さない曲であれば、左手小指の穴に事前にマスキングテープを貼ると安心できます。
楽器ごとチェンジするのもあり
「それでもやりにくい!」という方は、もうオカリナごとチェンジするということも検討の余地ありです。
実のところシとラの穴に関しては、メーカーや楽器の個体ごとに位置が違います。
私は、はじめアケタのオカリナを使っておりましてね。
アケタだと、シもラも右手で完結できますので、そっちの方があっている方は、一度、そういうオカリナにも触れて、やりやすそうであればチェンジするのもアリかと思います。
特にアケタのようなひとつひとつ手作りのオカリナになると、さらに個体差によって出やすかったり、出にくかったりします。
2管目を買う時なんかは、そういうところにも注目してもらったらいいかもしれませんね。試しに吹かせてもらうのもいいでしょう。
以上、低い音を出すコツについて書いてきました。
そもそもオカリナは素材のこともあり、低い音が出にくい楽器です。
それでも全く吹けないわけではないので、後は、入れる域の量だとか、塞がれていない穴がないかなどを注意深く、コツコツ練習してみてください。